訓練会員の大枝様が、First Soloを達成されました。おめでとうございます。
大枝様からいただきました、感想のお手紙をご紹介いたします。
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なぜか、飛行機の本を見ると、ふつふつと興味が湧いて、さらに深く掘り下げて勉強したくなる学生時代でしたが、 家庭を持ち、家族旅行でグムに行き、体験操縦をしたのがその思いを蘇えさせられるきっかけでした。当時は、1~2年に1度位しか訓練に行くことが出来ませんでしたが、残りの人生の長さを考えると、ライセンス取得に焦りが出てきて、最近では、年に1~2回訓練に行くように、我が家の愛すべき大蔵大臣の顔色を伺いながら、努力しています。
私の訓練の最大の敵は、私が雨男であるということでした。昨年10月と、今年の1月には、ソロに出てもOKと言われながらも、いざソロという時には嵐がやって来て、2回も流れてしまいました。そこで、今回は、還暦になって訓練を開始された晴れ男のSさんと一緒に渡グアムすることにしました。しかし、台風6号が通過した影響で、天気は回復してきたものの、クロスウインド・ガストで、ソロには向いていない気象状況でした。2度あることは3度ある!?と嶋さんが落ちを考えていた所、最終日7月17日の夕方、風も弱まり正対してきだしました。恐るべし、晴れ男Sさんの念力!(笑)
いつもの様に、大薄教官と4回ほどトラフィックパターンを回り、ACIハンガーまでタクシーバックすると、エンジンを止めることなく大薄教官が、楽しんでらっしゃいと、送り出してくれました。いよいよ、待ちに待ったこの時が来ました。ランナップエリアに行くタクシー中に、機内を見渡し「誰もいねー」とつぶやいたのを覚えています。チョッピリ不安な反面、何か伸び伸びと操縦できる自由さを感じました。そして、RW6Rをテイクオフした瞬間、思わず「わっはっはっは…」と高笑いしていました。しかし、クロスウインドへ20°バンクで左旋回中に、ふと不安にかられましたが、「自分を信じろ!」と言い聞かせ、ダウンウインド水平飛行へ。その時、目の前に広がったグアムの夕焼けは一生忘れることはないでしょう。
1回目のタッチアンドゴーは、横風もほとんどなく、ラダーも軽く当てるだけでしたが、いつもの悪い癖が出て、ややフレアーが高かったです。(反省)すかさず、フルパワーで、テイクオフ、ダウンウインドをリクエストすると、なんと、コンティニューアップウインド。先ほどエアラインに着陸許可を出しているのを聞いていたので、セパレーションをとらせているのだと感じました。水平飛行後、ようやくライトダウンウインドへ、ダウンウインド中にそのエアラインがレフトベースにいるのをインサイトしましたが、タワーからは求められませんでした。着陸許可を要求したところ、またまた、コンティニューダウンウインド。さらにレフト360まで求められました。ようやくセパレーションがとれた所で着陸許可が下りましたが、コーションウエイクタービュランスを聞き逃さず復唱できました。さあ、最後の着陸です。90°8knotの風でしたが、ほとんど風を意識されることなく、安定したアプローチ、フレアーの高さもOK、沈下を腰で感じながら、ノーズを少しずつ合わせて操縦桿を引いていき、ノーズアップでソフトランディング成功です。(やったー!)我ながら満足のいく着陸が出来てうれしかったです。
タワー周波数から離れる時、サンキュー・フォー・マイ・ファースト・ソロと言ってみましたが、残念ながら反応はありませんでした。しかし、ランプ周波数を離れる時に、コングラチュレーションと言ってくれた様な気がしました。(聞き違いかも!?)思わず、サンキュー53Lと言ってしまいました。
そして、みんなの待つACIハンガーへ。教官や訓練生7~8人見守る中、53Lから降りると、そこへ大薄教官が寄って来てくれました。思わず、涙が潤んできて、抱き抱きしてしまいました。いいランディングでしたね、と言われてにっこり。嶋さんにも良くATC聞きとれていましたねと言ってもらえてうれしかったです。
万歳でバケツシャワーを頂いた後、この日は私の前を51Lで飛んでいたアーニーさんもファーストソロフライトだったと言うことで、2人でもう一度バケツシャワーを浴びる羽目に。しかし、この祝福は何回浴びてもいいものです。最近では、刺激のあまり無い生活の中、久しぶりの達成感と感動の一瞬でした。ここまで来るのに、飛行時間が50時間ほどかかりましたが、ここまで育ててくれたTVAの教官の皆様と、励ましてくれた訓練仲間の皆様に、大いに感謝致します。
今後の目標は、定年までには、ライセンスを取得し、日本の切り替え古里飛行を実現したいと思います。今後とも、時にはきびしく、時にはやさしく指導して頂きながら、訓練生や関係の方々と親睦を深め、飛行機を通じてより豊かな人生を送りたいと思います。
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