先月末から始まった51L(ファイブワン)のアニュアルインスペクション(1年毎の定期点検)が完了しました。2ヶ月連続のアニュアルなので専属整備士のメルさんも大忙しの毎日でした。いつもご苦労様です。感謝、感謝!
アニュアルは、まず整備記録を過去に遡って全部一つ一つ見ていき、必要な点検や部品の交換が行われているかをチェックします。実はこの作業が結構時間がかかるのです。例えば、その作業の中にADのチェック(ADについては後日また書く予定です)も含まれるのですが、セスナ172Pの場合、現在、約50件のADがあり、その中には1度きりのADと指定された周期毎に行うADとがあり、51Lに該当するADを確認します。
整備記録のチェックが終わると、いよいよ実際に各部の点検に入ります。パイロットがチェックリストを使用するように、整備士もチェックリストを参照しながら点検漏れのないように1つずつ入念に点検していきます。 例えば、エンジン部分ですと、オイル交換、各種フィルターの清掃及び交換、プラグの点検及び交換、マグネト-のタイミング調整、各シリンダーの圧力とオイル漏れのチェック、ライン類の点検などチェックリスト通りにこなしていきます。
機体部分についても普段のプリフライトチェックでは見られない所をチェック するため、インスペクションパネル(点検窓)を全て開け、フェアリングなどもすべて外して、ケーブルやライン、ワイヤー類のチェックを行います。また、此処グアムでは特に塩害による腐食が激しいので、翼の内部や胴体部分の点検は必須で、胴体後方部分は懐中電灯を片手に、ビール太りした体をねじこませながら点検していきます。これが終わったころにはもう汗びっしょりです。まさに3K+1(臭い)の仕事なのです。(涙)
まぁでも、時にはこんな突然の来訪者も現れ、癒されながらやっています。
整備記録の記載も終わり、機体の清掃を行って明日からのフライトに備えます。次にこの飛行機が中身(カウリング)を開けるのは50時間後。それまでファイブワンは頑張ります。
それでは、また。次はADについてお話します。
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