7月30日 訓練会員のT様が、FAA 自家用操縦士免許 実地試験に合格されました。おめでとうございます。
T様 から さっそく合格体験記をお送りいただきましたので、ご紹介いたします。
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ずっと想っていた夢がついに叶いました!
訓練を始めて5カ月間、目標である7月末までに何とかPrivate Pilotのチェックライドを終えることができました。
3月末に「雨に煙るファースト・ソロ」を経験して以来、短期滞在の通いで訓練を続けました。「間が空くと勘が鈍るのは仕方ない」とDavid教官。悔しさを感じながらも毎回のフライトを大切に心がけてきました。次の訓練に活かせるように、日本でもマニューバーやエマージェンシーのイメージトレーニングを繰り返しました。学科は、シフト勤務に合わせて計画的に自習し、ASAの問題集、CD-ROM、iPhoneアプリも駆使して、隙間時間を活用して何度も行いました。
7月下旬、仕事の関係で今回を逃すと次はいつ来れるかわからない、そんな状況でGuamに来てみると、何とエプロンにB787が2機も。試験飛行で飛来しているとのことで、最新鋭機に交じっての訓練に心が湧きました。何かいいことあるかも!
そして待ちに待った、FAA Knowledge Test Computer Testing Centerが滞在中にやっとオープンし、その当日に早速受験して、学科はクリアー。一息つく暇もなく翌日はいよいよPractical Test。しかし折からの台風の影響で天気は悪く、今まで経験したことのないRWY24Lの運用だった為、Test前に訓練をと思い、夕方にtaxi out。RWY手前に来ると、今着陸したばかりの他社小型機がflat tireで滑走路上でクルクル回転し、立ち往生。滑走路は閉鎖されてしまいました。私達はランプに引き返し、同乗の嶋教官とTVAの皆さんが支援に向かう一コマがありました。ああ、よりによって何で私の目の前で…!
でも、嶋さん達のエアマンシップのおかげで滑走路もすぐにオープンし、日は暮れたもののDavid教官の指導のもと、RWY24Lの離着陸を経験することができました。後は運を天に任せるのみです。
Practical Test当日は、早朝から嶋教官のフライト訓練を受けてから望みました。口頭試験は、事前対策の効果があり、概ね答えられたと思います。昼休みを挟んで午後から実地試験の予定でしたが、試験官に急遽仕事が入り、実地試験はその日は17時からTraffic Pattern Workのみ、翌日午前に残りの科目、ということになりました。
今日、明日も天気が悪そうだし、明日夕方の帰国までに受験できるだろうか…。
夕方、試験官が戻りました。飛べなくはない天気だが大きな雨域エコーが近付いて、Marginal VFRが予報されている状況。飛行判断を求められた私は、悔しくも明日に延期を決断。
翌日朝は曇天でしたが、予報より良く、いよいよ実地試験開始。RWY6Rから離陸しクロスカントリー想定中に、指定されたダイバート地点にヘディングを変えてみると、何とグァム島全体がはっきり見えるではありませんか!風も弱く、今までで最高の天気になりました。後に大薄教官曰く、「嵐を呼ぶ男に奇跡が起きた!」と。
お天気に味方してもらったおかげで、実地試験も何とか落ち着いてこなすことができ、着陸してエンジンをシャットダウンした時、試験官から”Congratulations! You have passed!”と笑顔で合格を頂いた瞬間は、ホッとするとともに、今までの努力が報われた、そんな感動で一杯でした。
ファースト・ソロの時もそうでしたが、「絶対に無理はしない」とNo Go Decisionをして大正解でした。この経験は、これからのフライトでも活かしていきたいと思います。
夢の実現まで親身になって指導して下さった担当のDavid教官にはもちろん、TVAの熱い教官の皆様、訓練仲間の皆さん、そして心から応援してくれた人達に感謝の気持ちで一杯です。どうもありがとうございました。
これから、あの大空を、雲を、海を、月を、地球を楽しむぞ!!
「やっぱり 空は 最高!」
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